診断には詳しい問診のほか、耳内や鼻内、口腔~咽喉頭を実際に目でみることが大切です。

当院では入念な問診をもとに、丁寧な診察をこころがけています。
なお、診察や処置をスムーズに行うため、患者さまのお顔などをしっかり固定させて頂いたうえで診察を行っております。(大人の方も同様です)
ご理解とご協力をお願い致します。

 

 

 

診療内容

◆耳・耳管の病気-Ear-
◆鼻の病気-Nose-
◆口・のどの病気-Throat~Larynx-
◆頸部・甲状腺などの病気-Neck~Thyroid-
◆めまい-vertigo,dizziness-
◆顔面神経麻痺-Facial palsy-
◆睡眠時無呼吸症候群-sleep apnea syndrome-
◆迅速検査-Rapid inspection-

 

耳・耳管の病気-Ear-

耳あか、耳痛、中耳炎、外耳炎、聞こえづらい、耳がふさがる感じ、耳鳴り、など。

耳痛

耳の炎症から起きる痛みとして考えられるものには、急性中耳炎や鼓膜炎、外耳炎などがあります。外傷や外耳道異物、外耳道真菌症(カビ)などが原因となることもあります。
また水痘・帯状疱疹ウイルスによっても、激しい耳の痛みを感じることがあるほか、顔面神経麻痺を伴うケースもあります。早めに医師による診断を受けましょう。

聞こえづらい(難聴)

徐々に聞こえにくくなるものから突然聞こえなくなるものまでさまざまです。加齢による難聴の場合は、両方の耳が徐々に聞こえなくなる状態ですが、補聴器の作用が期待できる可能性があります。当院長は日本耳鼻咽喉科学会認定 補聴器相談医です。補聴器に関するご相談もお受けしておりますので、お気軽にお聞かせください。
なお、片耳もしくは両耳の耳閉感や圧迫感、音が割れて聞こえる、耳鳴りがあるなどの場合も難聴の可能性があります。突発性難聴、中耳炎などが考えられます。治療が可能な耳の病気の症状の可能性がありますので、早めに耳鼻咽喉科を受診しましょう。中耳炎や外耳炎、耳管機能低下により聞こえづらいこともありますが、突発性難聴やメニエール病など早期の治療を要するものがあります。メニエール病については、生活指導などもお伝えしております。

耳鳴り

耳鳴りは、本人にしか聞こえない自覚的耳鳴(じめい)と、外部からも聞くことができる他覚的耳鳴などがあります。他覚的耳鳴の原因として顎関節症や筋肉のけいれん、血管の拍動などが知られていますが、自覚的耳鳴の原因は十分解明されていないため、「治癒」は困難とされていますが、漢方を含む薬物療法のほか、再訓練法などの説明も行っています。

 

鼻の病気-Nose-

かぜ症状、花粉症、アレルギー性鼻炎、ちくのう(急性副鼻腔炎、慢性副鼻腔炎)、鼻茸・ポリープ、嗅覚障害など。
​花粉症やアレルギー性鼻炎は血液検査や舌下免疫療法も行っています。症状に応じてネブライザー(薬液吸入)治療は感染対策のうえ行うことがあります。

鼻づまり

鼻づまりの原因は多岐に渡りますが、風邪に伴うものやアレルギー性鼻炎、副鼻腔炎などによる鼻の粘膜の腫れや鼻汁過多によることが多いです。他に、鼻茸(ポリープ)や、鼻の左右を分ける鼻中隔軟骨が曲がることでも鼻づまりは起こります。必要に応じて副鼻腔のレントゲンや、内視鏡(細いファイバーです)で鼻内を観察します。

嗅覚障害

風邪やアレルギー性鼻炎、副鼻腔炎などにより嗅覚が低下~消失する場合があります。嗅覚が低下すると、味覚(風味)障害を起こすことがあります。またパーキンソン病やアルツハイマー型認知症では、初期に嗅覚障害を認めることが知られています。
嗅覚障害の治療の基本は、原因となっている病気を治療することです。鼻の処置や内服薬、点鼻薬、手術など状態に合わせた治療を行います。

舌下免疫療法

スギとダニアレルギーに関しては、舌下免疫療法も行っています。詳しくはこちらを参照ください。

 

口・のどの病気-Throat~Larynx-

口渇、口内炎、舌痛、味覚障害、のどの痛み(扁桃炎、咽頭炎、上咽頭炎、喉頭炎、喉頭蓋炎など)、せき、たん、声がれなど、アデノイドの相談など。
​声や声帯の異常、嚥下障害は、内視鏡(経鼻カメラ)で精査可能です。

のどの痛み

のどの炎症にはウイルスや細菌感染による咽頭炎、扁桃炎、扁桃の周辺に膿が溜まった扁桃周囲膿瘍、喉頭炎、喉頭の入口が腫れた急性喉頭蓋(がい)炎などがあります。カビによるのどの痛みもあります。扁桃周囲の炎症が強いと、開口障害(痛みで口があけづらい)、ものを飲みこむときの強い痛みや声枯れなどの症状もでます。喉頭の炎症が強いと気道を塞ぎ、呼吸困難になることがあるため注意が必要です。
お子さまではヘルパンギーナや手足口病、アデノウィルス咽頭炎などもあります。(慢性)上咽頭炎を疑う場合はBスポット療法も行っています。

味覚障害

食べ物の味がしなくなったり鈍くなるほか、時には特定の味が分からない、何も食べていないのに味がするといった症状が起きることがあります。考えられる原因はさまざまで、嗅覚障害に続発するものや、亜鉛不足やビタミン不足、鉄不足が関連していることもあります。亜鉛やビタミン、鉄の不足は舌炎や口内炎の誘因にもなります。

口腔アレルギー症候群(OAS)

食物アレルギーとは別に、OASとは口腔・咽頭粘膜に限局する即時型アレルギー症状のことで、花粉症に合併することが多いためPFS(pollen-associated food allergy)とも呼ばれます。花粉症の原因花粉と共通の抗原性を持つ食物が原因となり、多くは、果物や生野菜が原因植物となります。

せき、たん

1~2週間程度の一時的なせきは風邪の代表的な症状ですが、喉頭炎や細気管支炎、気管支炎を起こした場合にはせきが出やすくなります。長期に渡ってせきが続く場合は、逆流性食道炎や喉頭アレルギー、血圧の薬の副作用、せき喘息や気管支喘息、慢性気管支炎、肺結核、肺がん、えんげ障害などさまざまな病気の可能性があります。
たんは呼吸器の粘膜を守るために分泌される液体が風邪や鼻からの後鼻漏、気管支炎、咽頭炎、喉頭炎などにより増加し、塊となってのどから排出されるものです。せきやたんが続く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

内視鏡検査

当院では、経鼻の内視鏡検査によって鼻内やのどの状態を観察することが可能です。
通常の風邪による声枯れはおよそ2週間以内で改善することがほとんどです。しかし1ヶ月以上声枯れが続く場合、声帯結節やポリープなどを含む腫瘍性変化や麻痺が発生していることがあるため、早めに診断を受けましょう。
また、飲食でむせやすかったり、飲み込みにくい状態などを「嚥下障害」といい、飲み込む機能を検査する際に内視鏡を用いることがあります。嚥下障害が起きる状況として、炎症や加齢性変化、脳血管疾患の後遺症や神経・筋肉の病気がある時、何らかの原因により飲み込みに関連する神経に障害がある時などが考えられます。早期発見や早期治療のためにも、異常がある時はしっかり検査を受けることが大切です。飲み込みに関するリハビリも説明しています。

 

頸部・甲状腺などの病気-Neck~Thyroid-

首のしこり、甲状腺、唾液腺、耳下腺、顎下腺の異常など。触診のうえ血液検査や超音波検査を行っています。

首のしこり

首にしこりの症状が出る病気には、唾液腺の炎症や唾液腺の腫瘍、甲状腺の病気、リンパ節の病気、先天性疾患など多岐にわたります。十分な問診のうえ、触診のみで不十分な場合は、血液検査や超音波検査を行っています。おたふくや反復性耳下腺炎などの診断も可能です。

甲状腺の異常

のどぼとけのやや下の方にある甲状腺に起きる病気には①甲状腺ホルモン異常と、②甲状腺自体が腫れたり、腫瘍ができたりする場合があります。①バゼドウ病や橋本病のように、甲状腺のホルモンが多すぎたり少なすぎたりすることで、動悸や息切れ、体温調整がうまくいかない、疲れやすい、急に太った・やせたなど体調に異変をきたすことがあります。②腺腫様甲状腺腫、甲状腺(良性/悪性)腫瘍のほか、痛みを伴う亜急性甲状腺炎などの炎症性疾患などが挙げられます。
診断には触診やエコー検査、血液検査などを行い、どのような病気かを精査していきます。

唾液腺の異常

唾液腺が腫れる病気には耳下腺炎(おたふく風邪)の他、唾石による炎症や、良性~悪性腫瘍、お子さまでは反復性耳下腺炎などがあります。繰り返し起こるおたふく風邪と似た耳下腺炎のうち反復性耳下腺炎はエコーですぐわかります。おたふく風邪の抗体は血液検査が可能です。
また食事の時に急にどちらかのあごの下が腫れる顎下腺炎や顎下腺唾石症という病気もあります。舌の下が赤くなったり、腫れや痛みが出ることもあります。手術が必要になるケースもあり、異常を感じた場合は早めに受診することが大切です。

 

めまい-vertigo,dizziness-

立ちくらみ、ぐるぐるまわる、ふわふわする、吐き気を伴うなど。

めまいには詳しい問診が必須です。必要に応じて、平衡機能検査や血圧測定(schellong test)、聴力検査などを行っています。投薬のほか、めまいリハビリ(訓練)などもご案内しています。

 

 

顔面神経麻痺-Facial palsy-

顔や耳の痛み、顔半分のゆがみ、目や口元のうごきがおかしい、など。

顔のゆがみ

顔の一部が動かなくなったり顔がゆがんだ状態になると、顔面神経麻痺が疑われます。顔面の片側に違和感や痛みがあったり、まぶたが閉じにくくなる、食べたり飲んだりすると口からもれてしまうなどの症状で気付かれることもあります。
顔面神経は涙や唾液の分泌、味覚、鼓膜の動きの調節などにも関わります。そのため、麻痺と当時に涙や唾液が出にくい、味覚障害、聞こえの異常などの症状を伴うことがあります。ヘルペスウイルスが関連していることが多いベル麻痺、Hunt症候群ですが、まれに耳下腺の腫瘍が原因になることもあります。顔面神経周囲の状態を確認するためのMRIと、麻痺の予後判定のため、誘発筋電図(ENoG)もしくは、神経興奮性検査(NET)を近隣病院に依頼しております。麻痺後のリハビリ方法は当院でご案内しています。

顔がピクピクする

自分の意志と関係なく顔面の片側がピクピク動くことを、顔面けいれん(当院ではボトックス治療は行っておりません)といいます。眼の周辺から口の周りや頬に広がり、緊張時に起こりやすくなります。
原因としては、頭の深部で血管が神経を圧迫することや、顔面神経麻痺が改善する途中で本来と異なる神経が繋がってしまい、顔のどこかを動かす時に他の場所が一緒に動いてしまう病的共同運動が考えられます。

 

睡眠時無呼吸症候群-sleep apnea syndrome-

目覚めが悪い、日中の眠気が強い、夜間のトイレの回数が多い、いびきを指摘されるなど。

無呼吸・低呼吸の精査、鼻や口腔咽喉頭の形態異常や原因疾患のチェックを行います。検査結果によってはCPAP療法を行っています。

 

 

迅速検査-Rapid inspection-

アデノウイルス、インフルエンザウイルス、RSウイルス、ヒトメタニューモウイルス(胸部レントゲン含む)、マイコプラズマ、溶連菌など。検査後数分~15分程度で結果が判明します。
これらの病気は、高熱が出たり感染力が高いものも多くあります。早めの診断で、治療と感染防止の対策を行うことが大切です。
なお、新型コロナに対する検査に関しては、お電話にてお問合せください。

 

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